Umwelt

Textiles & Objects

#WhereDoWeStand? -Art in Our Time 2

「セカイノコトワリ―私たちの時代の美術」展では、1990年代に鮮烈な印象のあった作品をまた新たに鑑賞できたうえに、ここ数年気になっていたアーティストの作品を初めて実際に見られたことも収穫でした。

1階・ロビーの展示は、毛利悠子さんによるインスタレーション『Parade』。

羽根はたきがぴょこっぴょこっと跳ね、泡立て器の中のランプは点いては消え、アコーディオンが時おり不協和音を奏でたり(それはまるで、船出を告げるファンファーレのよう 📢 🚢 )と、思いがけない動きや光や音を生み出しているのは、写真右手前にある装置。そしてそれぞれの動作を生み出す電流のもとになっているのがテーブルクロス(彼女の別の作品を彷彿とさせるカラフルなフルーツ)のパターンという作品。

拡声器も大太鼓も、すべてアーティスト自身が旅先などで見つけて持ち帰ったものだそうです。

Parade Yuko Mohri

正直、詳細な仕組みについてはまったく理解できていませんが、さまざまなオブジェクトやそれらの色の組み合わせ、自由な配線コード、意図しない動きや音、光といった見どころが多く、デュシャンやダダイスムを彷彿とさせるのはもちろんのこと、ジャン・ティンゲリーのキネティック・アートに通じるおもしろさを感じました。

原田裕規さんの『Shadowing』は、日系ハワイ移民の混成文化をピジン英語によって語る映像作品のシリーズ。

デジタルヒューマン Rei は新作です。こちらもぜひ鑑賞したいと思っていました。

Shadowing (Rei) Yuki Harada

現代のさまざまなアーティストが、それぞれの手法を用いて提示してくれる作品を通して、改めて気づく問題や答えの出ない問いなどなど。

先日の関連イベントも通して、今年はほんとうに当事者意識を持って、物事に対峙しようと新年に誓いました。

☝︎大切にしていたチラシ。この展覧会には行けなかったけど、また展示があれば追いかけたいです。

年始の一度目に鑑賞(このときは、母と一緒に鑑賞)したとき、買ったハガキは AKI INOMATA Why Not Hand Over a “Shelter” to Hermit Crabs? -White Chapel- ⛪️

ヤドカリが脱いだ美しいヤドは、ぜひ階段を上がってご覧ください。

そして時おり一階のロビーから響いてくるアコーディオンの不協和音にも耳を澄ませてください 🎶

なお、4階のコレクション展もおすすめです。帰りは眺めのいい階段をゆっくり下り、鑑賞の余韻に浸りつつ外に出るのがいつものコース。