デンマークで見つけた木製のボウル。
初めて見る美しいかたちに惹きつけられました。

手に触れたときから(古い小さなsvepaskを開けたときのような)乳製品のにおいがするので(チーズをつくるときにミルクを掬った道具かなと想像して)売っていた方に何だったのかと尋ねたのですが「んー、分からない」と一言。
私が信頼するその売り手さんは、自分が知っているものならいつも的確に答えてくれます。でも、彼が分からないものって、何?デンマーク?いやもしかしたらスウェーデン?と動揺しつつもとても気に入ったので、どこの何なのか分からないまま大切に持ち帰り、帰国後しばらくは手元に置いてときどき眺めていました。
☝︎写真のボウルの上部には小さな丸い穴があります。この穴には乾燥で劣化した革の短い紐が付いていたのですが、ある日すこし触れた瞬間にほろっと外れました。
そして先月、気に入ってくださったお客さまのもとへ渡った直後から、謎が解けるようにこのボウルが20世紀のアフリカでつくられたものだったと分かり、驚くと同時に安堵しています 💭
ふいに疑問を投げかけてくださったコレクターのお客さまに、心からのありがとうを。

☝︎ウンベルトラボにあった参考文献
ケニア→デンマーク→日本を介して旅するボウル、これからも大切にしていただけますように。