Umwelt

Textiles & Objects

At the museum

先月、丸亀の美術館に行きました。

猪熊弦一郎氏が収集したコレクションを、スタイリストがセレクトし、写真家が撮影をして、そのやり取りを本にまとめるという企画は、これから雑貨店を営むわたしにとって非常に参考になりました。

道で拾ったもの、旅先で求めたもの、アンティーク、日用品、家具など、まったく異なった時代や国のものが集められレイアウトされていましたが、個々の物はどれも素敵で、全体としてもまとまった雰囲気がありました。

それは美術館に展示するということにも関係しているのでしょう。イームズやウィンザーチェア、メキシコの民芸品、フォークロア人形、カトラリー、ファブリックなどが、青味がかった写真とともに配置されており、すっきりとしながらも心地よい空間となっていました。他方で、家の中だったらどんな感じになるのかなとも思いました。。。

また、写真家のホンマタカシ氏による回顧展にも、展示に関する新たな試みがなされていました。学芸員の方の説明によると、作品の展示方法を巡回先ごとに変えているそうなのです。丸亀では、シリーズごとではなく年代順に作品が並べられていました。別々のシリーズが組み合わさっていたので、それぞれの作品に写真集とはまた違った印象を受け、会場全体もインスタレーションのような工夫が凝らされていたので楽しめました。

美術館やカフェには開放的でゆったりとした時間が流れ、子どもたちのためのワークショップなども開催されていました。図書室にはトーネットチェアも。。。