お客さまが「この展示の初日にあわせて急遽、京都行きを決めました」と先月教えてくださったシカゴ出身の陶芸家シアスター・ゲイツによる「リスニングルーム」。
東京で開催中という「シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝」を鑑賞された感想もお客さまからうかがい、とても興味が湧きました。
I visited the exhibition “Listening Room” by Theaster Gates in Kyoto.
小川通を歩くのはほんとうにひさしぶりでした。電柱や電線がなく、すっきりとしています。
京都らしい佇まいに少々緊張しつつ、会場を拝見。
キャビネットのなかのレコードや棚に置かれた書籍も興味深く、まさにコンセプチュアル・アートです。
すべての作品に共通しているのは、アフリカ系アメリカ人であるご自身のルーツ。タールが使われた作品(家業は屋根の工事を請け負う小さな会社だったそう)と呼応していると思われる、屋根の防水紙(フエルト430)や書を用いた展示に親しみを覚えました。
初日のオープニング・パーティにはゲイツさんがここにいらっしゃったそうです。しゃれっ気もおありなんだろうなと、「門」の銘の入ったお抹茶をいただいて会場を後にしました。
お客さまからうかがったお話が訪れるきっかけとなり、有意義な時間を過ごせたことをうれしく思っています。