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Textiles & Objects

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週に一回以上は書店に足を運びます。大型書店から小さなところまで、いくつかお気に入りがあります。

とくに小規模なお店で、かゆいところに手が届くようなセレクトやレイアウトを発見すると、とってもうれしくなります。

店構えに独特の雰囲気があったりするわけではなく、いたって普通。照明も蛍光灯でフラット。でも話題になっている本を中心にテーマを設けて展示していたりだとか、ジャンルも偏ることなく、幅広くちょっと深く置いてあるのが理想です。なにより、探していたり、もしくは読んでみたい本がすぐ目につくから。大型書店ではそうはいきません。

写真の右側、スタニスワフ・レム『ソラリス』もそんな小さな書店で最近見つけたものです。左(旧訳)を読んだのは、もう随分前。そして6年ほど前に新訳が出たとき久々に読みたいと思ったのですが、そのまま買い逃していました。でも今回は、ホログラム仕様の限定カバーに惹かれて購入しました(表紙のデザインではありません。ディックの新しくなったカバーもそうなのですが、なんかちがう)。たんに光の加減で虹色にキラキラする印刷(というか紙?)に目がないだけです。

レムの作品には、ほかにもご紹介したいのがいくつかあって、例えば、泰平ヨンのシリーズなど(子供向けもあったりして)読みやすく、とてもおもしろいですよ。

レムはアンドレイ・タルコフスキーの映画『惑星ソラリス』を酷評していたみたいですが、わたしはすきなので映画館や DVD で繰り返し観ています。