ロッテルダムを探索中に、集合住宅と屋内マーケットホールが一体となった、MVRDV 設計の「マルクトハル( Markthal )」に立ち寄りました。
マルクトハルの内側から見た風景。向こうにあるのはピエト・ブロムによるキューブハウス(こちらもユニークな建物です)。
色鮮やかな食物の壁画(17世紀のオランダ絵画がモチーフ)と居住スペースの四角い窓。アパートの住人は、各々の「家庭」から「市場」を見下ろすことができます(当初は、住人が窓からバスケットを吊るしてお店の商品を買うことができる計画もあったそうですが、しかしそれは危険なので実現しませんでした)。
ふとエコノミーの語源である「オイコノミア」を連想しました。というのも、この言葉は、ギリシア語の「オイコス(家)」と「ノモス(法)」からなっていて、共同体のあり方を考えるときに使われていたからです。
建物の周辺には昔ながらの市場も残っているので活気があり、その両方の良さを楽しめます。