Umwelt 店内「小さなあがたの森書房」新入荷のお知らせです。
「大正五年(1916年)に発行された『世界実観』全十二巻のうち、8冊を入手しました」とお届けいただきました。杉浦非水による装丁です。
そのなかの一冊を眺めていたところ、「瑞典の婦人」というタイトルで紹介されているページに見覚えのある風景を見つけました。
12 volumes of ‘The world through a camera’ were published in 1916 in Japan and I found the scenery in Sweden that I remembered in it.
遠くに見える森の風景は、下の写真の場所です。わたしは橋の上からこの写真を撮ったのですが、百年ほど前にはまだその橋は架かっていなかったことが分かります。念のため、ダーラナ地方の記録係アンドリューさんに問い合わせたところ、最初に橋ができたのは1920年代中頃と教えてくださいました(それからおよそ20年後には嵐のために壊れ、架け替えられたそうです)。
I took this photo on the bridge. To compare with two photos☝︎☟, we realize the bridge was not spanned in 1916. In fact, according to the archivist in Dalarna, the bridge was built in the mid-1920s.
『世界実観』には世界各地の名所や旧跡が数多く紹介されていますので、旅した場所の記憶を昔の風景に重ね合わせながら楽しんでいただけるのではないかと思います。