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Textiles & Objects

One day summer trip in Kyoto

先日、建築好きの友人に誘われて、定期観光バスで巡る「第42回 京の夏の旅 モダン!京の近代建築と市内一望の絶景をたずねて」に参加しました。

最初に訪れたのは、大正から昭和にかけて活躍した建築家、本野精吾邸です。場所は右京区、立命館大学のすぐそばにあります。

Modern architecture house by Seigo Motono built in 1924.

大正13年(1924年)に竣工されたこの建物は、日本最初のモダニズム建築とも言われています。いまから90年以上前に、耐震を考えた上で、コンクリート剥き出しの家が建てられていたことに驚きました。

玄関から居間への段差が少なく、居間とダイニングには仕切りや扉がありません。当時としては画期的なワンルームです。

☝︎友人が「劇的」と言った、階段の小さな踊り場の上に設けられた窓から差し込む光。

そして本野精吾邸をあとにして、バスは左京区の「白河院」へ。武田五一による大正の数寄屋建築と、植治こと小川治兵衛作庭の庭園を堪能しました。涼しく開放的な空間から見える庭は緑が美しく、「よく手入れの行き届いた庭ね」と、バスツアーに参加していた他の方々もおっしゃっていました(ここで昼食でした)。

その後、東山区の高台寺付近にある「祇園閣」に上り、最終目的地「京都大学 花山天文台」へと向かいました。

昭和4年(1929年)に設立された花山天文台は、国道1号線から続く東山ドライブウェイの途中にあります。

本館には、カール・ツァイス製レンズ口径45cmの屈折望遠鏡があります。レンズはドイツ製、重力時計の部分はイギリス製、そして望遠鏡の部分は日本製と、それぞれを組み合わせて作られたということです。この場所で第3代台長、宮本正太郎博士が20年にわたって火星の観測を続けられ、火星気象学という新しい分野を開拓されたというお話に感銘を受けました。

Kwasan Observatory established in 1929.

風が吹き抜ける天文台からの眺めは爽快。

バスツアーを利用することで、普段はなかなか足を運ばない場所を効率的にめぐることができ、とても有意義な一日になりました。

Finally I enjoyed a wonderful view from Kwasan Observatory with my friend. Thank you, R.