Umwelt

Textiles & Objects

Star Guitar

どうしても見たい展覧会があったので、母に店番をお願いして東京に行ってきました。

ひとつは、東京都現代美術館で開催されている「ミシェル・ゴンドリーの世界一周」。

フランスの映画監督、脚本家、映像作家であるミシェル・ゴンドリーは、このブログでも紹介したビョークやマッシヴ・アタックのミュージック・ビデオ、ボリス・ヴィアン原作の映画『ムード・インディゴ うたかたの日々』などを手掛けています。

それから、日本民藝館の「カンタと刺子」へ。

ベンガル地方のカンタは主に敷布で、色とりどりの刺繍で表現された動植物、はさみや櫛といった身近なものが一面に散りばめられています。のびのびと描かれた絵のようでもあり、とても愛らしく思いました。会場に用意された虫眼鏡を使って、刺繍の間を埋める細かなステッチを間近に見ることもできます。

他方で、東北地方の刺子は半纏や足袋など身に付けるものが中心。布の藍色と木綿糸のコントラストがはっきりしていて、幾何学模様がくっきりと浮かび上がっています。カンタが「動」だとすると、こちらは「静」の世界。厚くどっしりとした刺子は、東北の冬の厳しい寒さを静かに物語っているようでした。

この日はちょうど西館の公開日だったので、かつて柳宗悦が家族と暮らした家も拝見しました。

帰りの東京駅では、東北に向かう(であろう)新幹線に遭遇!初めて見た「はやぶさ」と「こまち」に、目が釘付けになりました。いつかこれに乗って、東北を旅したいな。

ミシェル・ゴンドリーによる映像作品。車窓からの眺めとケミカル・ブラザーズの音楽が同期しています!