買い付け先にドイツを選んだのは、モダンデザインの源流であるバウハウスに関心があったからです。
途中、バウハウス・アーカイブ・ミュージアムを訪れました。
それまで写真でしか見たことのないプロダクトを実際にたくさん見ることができました。また、わたしが行った時には、バウハウスに所属していたテキスタイルデザイナーの企画展が開催されており、さまざまな色彩と素材の組み合わせの展示を通して作品の制作過程をわかりやすく知ることができるようになっていました。
写真はドイツで仕入れたもの。
このガラスコンテナを最初に見たのは、わたしがお世話になっているうちの棚のなかでした。
積み重ねられたガラスのシンプルな美しさに、思わず「いらなくなったら、譲って」と言ってしまったのですが、毎日のように使っているし、とても便利だから譲れないわと笑って断られたのでした。
実際、彼女は余った食材を冷蔵庫で保管するために、食材の形に合わせてコンテナを使い分けていて、それがとても合理的でよいなとも思いました。
いつ頃買ったのかと尋ねると、どのくらい前からあるのか思い出せないほど昔から使っているのよという答えが返ってきて、わたしも手に入れたいなと探していたのですが、幸運にも今回の旅の途中で見つけることができました。
そして同時に、このコンテナにはバウハウスの理念が反映されていることを知ったのでした。