Umwelt

Textiles & Objects

Primitive Painters

写真はどちらもオランダで見つけた古いお皿。小上がりには、つくられた時代や国が異なるけれど、つながりを見出せるうつわを意識的に置いています。

今回、記事でお伝えするのは基本的なことですが、焼きものには大きく分けて磁器と陶器があります。

写真左は清朝(昔の中国)の磁器、右はオランダでつくられた陶器です(厳密にいうとデルフト以外の街でつくられた可能性も捨てきれないので、工房マークのないものはオランダ陶器とご紹介しています)。

Chinese porcelain and Dutch tin-glazed earthenware

陶磁器のちがいについて知るには、たとえば釉薬のかかっていない部分(器胎)の色合いや質を見比べるのがわかりやすいと思います。

写真の中央部分にご注目ください。左の器の小さく欠けた部分を見ると白くきめ細やかなのに対して、右の器では釉薬の剥がれた縁一帯に淡いベージュ色の陶土が見えます。

また、左の磁器(伊万里と呼ばれる有田焼もこちらの部類)は絵付けの上に透明釉がかかっているためとてもつややかですが、右の陶器だと不透明な白い錫釉の中に絵付けが染み込んでいるだけなので、磁器ほどのつやはありません。縁の釉薬が剥がれたようになる点も錫釉陶器の特徴です。

お店では、素材に応じた古いものの取り扱いに加え、ヨーロッパに東洋のモチーフがどのように伝播していったかなどの歴史的なこともできる限りお伝えするようにしています。文献からだけではなく、現地での経験をふまえて実物を参照しながらお話しさせていただきますので、ご興味がおありの方はお尋ねくださいませ。

お客さまに陶磁器の長い長い旅路をこれからも楽しんでいただけますように。

at the Museum Prinsenhof Delft