Umwelt

Textiles & Objects

A Bride’s Story

「織姫の布市 vol.12」開催中ご来店くださったお客さまにスウェーデンの古い刺繍について話していたとき、ふと「お話の舞台は中央アジアですが、刺繍が出てくる漫画に同じようなことが描かれていました」と教えてくださった『乙嫁語り』。

As I was talking to a customer about old Swedish embroidery, she said, “There’s a manga I read that depicts a similar thing with embroidery, but the story is set in Central Asia.” That was A Bride’s Story. And she was kind enough to bring me the manga later.

後日お届けくださった際、コミックの表紙にも透明カバーを欠かさないお客さまの几帳面さに興味を覚えて、失礼ながらついついお聞きしてしまいました(本に携わるご職業の方でした)。

登場人物の衣装や持ち物が細かく描き込まれているので、ストーリーを追いながらその重さや着心地について想像したり、手持ちの本で刺繍の色彩とパターンを探したり、楽しく読みすすめています。あとがきにある(物語の解説になってる)「ちゃんちゃらマンガ」もおもしろいですね。ふいに『コメディーお江戸でござる』に出演されていた杉浦日向子さんを思い出しました。

Turkmenistan embroidery

手持ちの本 ‘Broideri fra hele verden’ にあったトルクメニスタンの刺繍です(木綿地に絹糸で刺繍)。1977年に出版された本なので『乙嫁語り』の時代(19世紀後半)とどこまで近いのかわかりませんが、気の遠くなるような時間がかけられているのはここからも感じられます。

ところで、お客さまはご自分で刺繍をやってみる気になられたそうで、コミックご持参時に「まずはこんな感じで」とステッチの進捗状況をお知らせくださいました。始めるきっかけが布市にあったとうかがうのは、とてもうれしいことです。これからも何かお手伝いできればとひそかに思っています。