Umwelt

Textiles & Objects

The Puppy Song

今回、アンナさんとロルフさんと一緒に犬の散歩へ出かけたのは数年ぶりのことです。

It’s been a few years since I last went for a dog walk with Anna and Rolf.

Anna, Rolf and Hamilton

長年ふたりの愛犬だったチャーリーが二年ほど前に残念ながら病気で亡くなってから、朝夕の日課だった散歩は日課でなくなり、天気や気分に左右されるようになりました。アンナさんにいたっては、チャーリーがいなくなってしばらくは「同じ道を通るのがつらいから」と、普段歩く道さえ変えていたほどでした。

ロルフさんは去年、痛みのあった足の手術を受けたあと、懸命なリハビリをつづけてようやく歩き回れるようになったところ。彼の強い精神力と回復ぶりには驚きます。

そんなふたりは最近、近所に住む友人が飼い始めた犬バセット・ハウンドのハミルトンを週に一度、数時間だけ預かり一緒に散歩するようになりました。

こうしてハミルトンを伴って森を歩くふたりの姿を追っていると、自然とチャーリーのことを思い出します。わたしは動物を飼ったことがないので、初めてひとりで散歩した犬がチャーリーでした。少々大げさですが、命を預かる責任の重さをスウェーデンの慣れない街角で急に実感して怖さを覚えたのも、それまでにない経験でした。

ずっと犬と過ごす時間を大切に暮らしてきたアンナさんたちが、もう飼わないと決めたのは大きな覚悟あってなのだろうなと、無邪気なハミルトンを見ながら思いました。

またいつかこうして散歩できますように。