昨年末に、デンマークの先生マチルダとユーリアと一緒に訪れたコペンハーゲンにあるデザインミュージアムでは、プリントに焦点を当てたテキスタイルの展覧会が開かれていました。
I visited the exhibition ‘Dansk stoftryk i 100 år TRYKKRAFT’ at Design Museum Denmark with my teachers (Aggebo &Henriksen) last year.

デンマーク語 ‘Stoftryk’は、Stof=テキスタイル + tryk=プリント⇨「テキスタイル(への)プリント」を指します。

日本でいう更紗や臈纈(ろうけつ)染のような、版木などを用いた1900年代初頭の職人による手仕事にはじまり、1940年代からは建築家・家具デザイナーとして著名なアルネ・ヤコブセンや画家であり陶芸家として活躍したアクセル・サルトといった優れたデザイナーたちと産業が結びついた工業化など、現代にいたるデンマーク・テキスタイルプリントの歴史100年をデザインミュージアム所蔵のコレクションから回顧する展示でした。
マチルダとユーリアがかつて師事した先生や学生時代からの友人、知人の作品も多数出展されていたようです。
そのなかには、わたしが特にすきなアネさん(Anne Fabricius Møller)による新作がありました。

作品のタイトルは、Byblomster (日本語にすると、都市の花)。

☝︎スーパーで売られている苗木のプラスチックポットや道で拾ったさまざまなプラスチック類をひとつひとつ手でスタンプすることで生まれた、カラフルな花々。
長年にわたり古典的な手法に磨きをかけてきたアネさんならではの発想と着眼点にユーモアが加味されて、まさにファンタジーと言えるテキスタイルプリントの世界が広がっていました。

こちらは彼女の以前の作品(デザインミュージアム所蔵)、‘Falmetryk’(色褪せるプリントの意)と名付けた技法によるドレスです。
折りたたんで糸で綴じ、染めた布を敢えてそのままアトリエの窓辺に放置 ⇨ 年月をかけて光にさらすことで、褪色した表面と内側の鮮やかな色彩がグラデーションになってあらわれるという試み。本来なら避けるべき褪色を逆手にとり(色の変化として)作品に取り込んだアネさん、ほんとうにすごいと思いました。
常設展示なども見たあとは、館内のカフェでひと息。デンマークでクリスマスの季節に食べられるÆbleskiver(粉糖がかかった球状のパンケーキ。モジャ公に見えてしまう)とホットワイン、Gløggを。
After exploring the permanent collection, we took a break at the museum’s café. Æbleskiver and Glögg, which are traditionally enjoyed in Denmark during the Christmas season.

デンマークには、フィンランドのmarimekkoのような大規模なプリント会社はないけれど、優れたテキスタイルデザイナーは個人の工房を持つ仕組みが伝統的にあるという話など。

そして帰り際のミュージアムショップで、ユーリアが「今回の展示のために新たな作品を発表した8人のデザイナーを取り上げた本があるよ」と教えてくれた作品集を買って帰りました。
Before leaving there, I bought a book from the museum shop that Julie recommended — a collection highlighting eight designers and the new works they unveiled for the exhibition.
Mange tak, Mathilde og Julie 💌 Vi ses!
