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もしも映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』を日本ミュージシャンの物語に置き換えるとしたら、世代によって意見はいろいろあるでしょうが、『YELLOW MAGIC/細野晴臣物語(仮)』です(細野さんのドキュメンタリー映画やライブ映像作品などは、ここ数年たくさん制作されています)。

つい先日、映画館で『名もなき者』を鑑賞したところなので、どうしても考えてしまいます。

もちろん妄想です。ご了承ください。しかし細野さんを筆頭に、海外での日本音楽人気(いわゆるシティ・ポップという括り)もあり、すでに水面下でこの企画も進行してそうな気もしなくもないのです。また演技は別として、いまなら誰が若き日の細野さん役か想像できます 💭

個人的に観てみたいのは、学生時代に結成したエイプリルフールから、はっぴいえんどを経て、キャラメル・ママ、ティン・パン・アレー、狭山での自宅録音で制作した『HOSONO HOUSE』、そしてトロピカル三部作やYMO前夜の横尾忠則さんとの共作あたりまでのストーリー(ちなみに横尾さんは、YMO結成の記者会見に遅れたからメンバーに入らなかったという話を聞いた記憶があります)。

とはいうものの、はっぴいえんどとその周辺の人脈を描くだけでも、ものすごく厚みがあると思われます。同様に音楽映画としても薄っぺらくしないためには周到な準備が必要です。そうなると、やはり音楽活動の時期をエイプリルフールからはっぴいえんどまでに絞り込まないと実現は不可能でしょう(言い添えると、細野さんはロック期に始まり、その後もエキゾチカ、テクノポップ、民族音楽、アンビエント、エレクトロニカ、原点回帰と絶えず変化し続けています)。

でもどうしてそこまで言い切れるのか。上述したYMO前夜までの細野さん関連動画(ほんの一部)を並べてみましたが、ご覧のとおり、これだけの方々を演じる(歌唱する)ことのできる俳優陣を集めること自体、難航を極める作業であることは確実だからです。もし完成までこぎつけることができたら、世界が羨む夢のような音楽映画となるに違いありません 🎬️