Umwelt

Textiles & Objects

Come Come Boogie

モンドリアン邸にお邪魔してきました。

ユトレヒト郊外の Amersfoort には彼の生家があり、改装後に小さな博物館として公開されています。

ピエト・モンドリアン(1872年─1944年)といえばグリッド・パターンの抽象絵画がつとに有名です。主要な作品はどれも世界中の美術館が収蔵しているため、ここで見られるのは初期の風景画数点。とはいえ、細かな筆致や絵具の質感をありえないほどの至近距離で鑑賞できたのは、この場所ならではと感じました。

また具象から抽象へと至るあいだの、モンドリアンによる絵画の変遷を音楽に乗せて映像で紹介する試みなども興味深かったです。

そしてパリ時代のアトリエを再現した部屋に入ると、

驚いたことに、そこにはご本人がいらして、レコードを聴いたり、思索にふけっているご様子でした(写真のモンドリアンさんがまるで投影されたかのように透けていて、厚みがなく、存在感が薄いのは、たぶん気のせいです 👻)。

いまはこのアトリエで、レコードを聴きながら様々な作品の構想を練るのが日課なのだとか!?

それを伺って、ニューヨークの街並みとジャズのブギウギに触発されて1943年に完成した作品「ブロードウェイ・ブギウギ」を思い出しました。その作品とほぼ同時代に、日本では笠置シヅ子さんという歌手が人気だったのでぜひ聴いてみてくださいとご紹介したら、モンドリアンさんはとてもお喜びでした。

🏮🏮🏮なんて素敵なのでしょう!昭和23年(1948年)だなんて信じられません🏮🏮🏮🍶