何かが起こりそうな一日の始まり。
実家にあった古いピアノの行き先が決まったと母から知らせがありました。幼い頃からお世話になってきた調律師さんを通じて弾き継いでくださる方を探したところ、先日「小さなお子さんのいらっしゃるご家庭に無事おさまりました」と連絡がきたとのこと。
わたしがピアノをよく弾いたのは小学生のときで、自分の感情を鍵盤にのせることの楽しさに気づいたからでした。登校前に弾くといい気分で家を出られるのもあって、毎朝ピアノの前に座ることは自然と日課になっていました。
音楽そのものをすきになったのもそういった体験があったからこそ。時間を忘れて集中できるものを見つけられてよかったと思っています。全然上達はしなかったけれど。
いまはちょっと寂しいような、ほっとしたような複雑な気持ちですが、これから新しい場所でいい音色を長く奏でてもらえたらと願っています。