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先月は買い付けの合間を縫って、オランダ・ロッテルダムに行き、ひさしぶりのマルクトハル(Markthal)と初めてのデポ(Depot Boijmans Van Beuningen)を探訪しました🇳🇱

Markthal内部の壁面。窓の向こうはそれぞれの住居。

2021年11月にオープンしたデポもマルクトハルと同じくロッテルダムを拠点とする建築家集団 MVRDVによる設計です。ロッテルダムは街全体にユニークな建物が多くて、ほんとうにわくわくします。

母体の美術館 ボイマンス ファン ベーニンゲン(現在改装中)の15万点以上にわたるコレクションを保管する収蔵庫であるデポは、そのなかを一般に公開しているところが画期的です。また、作品の修復作業も行われています。

Depot外観
Depot内部
ガイドツアーに参加して収蔵庫内部の見学も。
代表的な絵画作品の展示室。この展示方法は、リナ・ボ・バルディによるサンパウロ美術館ととってもよく似ています。

最上階にはレストランやイベントスペースが併設され、屋上は眺めのいい庭園。ロッテルダムの街を一望できます。

昨年はまだオランダを訪れることが難しかったので、完成したこの場所をようやく見られてよい一日となりました。

どこまでも平坦な地形
この白樺はコレクションではありませんとのこと
富裕層に対する皮肉たっぷりな歌詞。セントマーチンズ・カレッジで彫刻を学び、「庶民の暮らしがしてみたい」というギリシアから留学してきたお金持ちの娘は実在のモデルがいるそうです。これには後日談があって、ヤニス・バルファキス(元ギリシア財務大臣、経済学者、作家でもあり資本主義をテーマにした SF も書いている)の妻 Danae Stratou なのだとか。それが本当なら、庶民の側に立つバルファキスと一緒になったアーティストでもある彼女の言葉はむしろ「文字通り」に受け取られるべきですね。