「もしよかったら組み立ててください」とお客さまにご持参いただいた一枚のペーパークラフト。よく見ると、白い紙に薄いグレーで印刷されている部分があることに気づきます。
One of my customers brought me Anti-shaded origami vase ‘SHADE’, last month. So I fold and decorate it now.
![](https://i0.wp.com/www.umwelt-rymd.com/wp-content/uploads/2021/11/2F0CD0EF-9B02-429F-BAF5-27F1A476BD0C.jpeg?resize=920%2C615&ssl=1)
気包紙というパッケージ用紙の可能性を探る目的でデザインされた花入です。「白似土」と銘がつけられていることも、お客さまの研究対象の茶室と関連しているのだろうなと思いました。
![](https://i0.wp.com/www.umwelt-rymd.com/wp-content/uploads/2021/11/293A8668-629A-4ED4-B5F1-9DE53BD8DE6B.jpeg?resize=684%2C1024&ssl=1)
今朝、御苑で見つけた松の枝を飾りました(枝探しも朝の日課)。安定させるために、小石をいくつか入れてあります。
☝︎写真は自然光で撮ったものです。試みとしての「陰(shade)を操作して器の存在を消すこと」は、照明を当てると白い壁に溶け込んで見え、実感できました。光の当たり方によって陰の出方が異なっても、薄いグレーに印刷された部分の効果で、縦方向にねじれが生まれるように見えるのは共通しています。
また、面白かったのは花入の口が斜めになっているためか、すこし向きをずらすだけで花入全体の印象が大きく変わることです。七角形というのも関係しているのでしょうか。
しばらくこのまま飾って楽しみます。
新鮮な驚きをまことにありがとうございました。