I visited to two special exhibitions about modern design last week.
休日を利用して二つの展覧会を観てきました。
はじめに、大阪市立東洋陶磁美術館にて本日まで開催中の特別展「黒田泰蔵」へ。4月に逝去されたことを今になって知り、駆け込み鑑賞でした。
これまで写真で見ていた印象そのままに、すべての造形に緊張感があるうえ、轆轤目や紙やすりで丁寧に研磨されたであろう痕跡を眺めていると、静かな気持ちになりました。
そのあと訪れたのが兵庫県立美術館です。こちらでは「アイノとアルヴァ 二人のアアルト フィンランド-建築・デザインの神話」が8月29日まで開かれています。
東京のお客さまが世田谷美術館での開催中にポストカードを送ってくださったので、この特別展の巡回を心待ちにしていました。
以前、名古屋で開催されたアアルト展に行きモダニズム前夜の作品もいくつか目にしましたが、今回はアルヴァとアイノ・アアルト夫妻がともに生きた(出会ってからアイノが亡くなるまでの)25年間に焦点が当てられているのが特徴です。
彼女自身も優れた建築家でありデザイナーであったアイノは、アルテックの初代アートディレクターとして、夫アアルトの名前を戦略的に前面に押し出していたようです。まさに采配を振っていたのですね。
会場内には家具はもちろんのこと、いろいろな建築模型があり、さまざまな視点から楽しめました。
ひさしぶりに遠出したこともあってか、思いのほか旅気分を味わえた一日でした。