Umwelt

Textiles & Objects

One day trip to Tokyo

先日、東京日帰り旅に出ました。

何はともあれ「書だ!石川九楊展」とばかりに、上野の森美術館へ。入口にある巨大な看板が目を引きます。ポスターや図録などのデザインは、ブックデザイナー日下潤一さんによるものです。

わたしが普通に思い描く書とはまったく異なる石川九楊さんならではの書の世界。それはコンセプチュアル・アートであり、丹念に墨で描かれた究極のグラフィック・デザインと呼べる気がしました。

「書だ!石川九楊展」会場の上野の森美術館は、名前どおり上野公園の森のなかにあります。上野公園は広く、歴史あるユニークな公共施設をいくつも見ることができます。

☝︎JR 山手線上野駅を出てすぐに見える東京文化会館は、建築家 前川國男による設計です。先月、江戸東京たてもの園にある前川國男自邸に感銘を受けたことも手伝い、今回の旅は自然とその延長線上に。

京都で見慣れた京都会館(現ロームシアター京都)と共通項が多く、入っては出てを繰り返し、ためつすがめつ拝見しました。

そして上野から銀座へ。資生堂ギャラリーで開催中の「月と蛹」沖潤子展を見に行きました。すべて新作です 👀そのなかでも印象的だった作品。

☝︎Hand embroidery on old fabrics by Junko Oki in Shieseido Gallery, Ginza.

銀座からは歩いて東京駅まで。気が付くと、すっかり夜になっていました。
                  

今回の旅のおともは、父がくれた本でした。

展覧会の半券を本のしおりに使うのは父のまね。古本を開いたときのうれしいおまけのようなものですね。