Umwelt

Textiles & Objects

A memory of a storm and cooking

最近、天窓から差し込むようになった光や、お店を閉める時間帯になってもまだほんのり明るいことに、季節の移り変わりを感じます。

The sunlights from a skylight becomes longer in Umwelt.

デンマークの木製トレイに、スウェーデンで見つけた、魚のかたちをした鍋敷きと春らしい色合いのプレート類を。この手描きプレートはグスタフスベリ製、ウィルヘルム・コーゲのデザインです。

A Danish wooden tray, a Swedish fish shaped trivet and some hand-painted plates designed by Wilhelm Kåge.

最初に見たときから、お料理をのせてみたいなと思っていたので、欠けのある私物で試しました。

Today after my work, I cooked red soup with white fish and mashed potatoes including turnips. They are menu by Jens and Jytte in Denmark. And I tried to plate food on Swedish dishes.

今回作ったのは、白身魚の入ったスープとマッシュポテト。デンマークでお世話になっているイェンスとユタのメニューから。

お客さまとの会話のなかで、ふと、ある日のことを思い出したので。

Yesterday one of my customers told me it might be stormy in Tokyo, then I remember the real stormy day in Copenhagen a few years ago.

それは数年前のこと。記録的な強風の日となったコペンハーゲンで、わたしは買い付けに夢中でとにかく歩き回っていました。そして夕方、朝は走っていた電車(S-tog)で彼らの家に帰ろうとした時、どの路線もすべて不通になっていることに気付きました(翌日になって、その理由が風の影響で大木が線路に倒れ、電気系統が遮断されていたためと知るのですが)。

駅で迷っていると、イェンスから携帯電話にメッセージが届きました。それは3本のバスを乗り継いで帰る方法の指示で、実際、初めて乗るバスばかりでどこに行くのか全く分からない路線でしたが、ようやくたどり着いた最寄り駅で待ってくれていた時の安心感といったらありませんでした。

One day I searched in Copenhagen, it was blowing so hard. Though I didn’t mind about it. On that evening I was aware that all S-tog stopped. Then Jens sent me some precise directions. Thanks to him, I could arrive at their home very safety.

何度か作ってもらっている白身魚入りのスープも、この日の味や温かさは特別でした。

イェンスが作る料理は、味わい深くスパイスが効いています。彼はお買い物担当でもあるので、ユタの体調に合わせて食材を選んだりするところも気が利いているなといつも感心します。食事の片付けはユタが担当で、もちろんちゃんと分担できているのです。

Jens and Jytte always prepare meals for me, that day too. I appreciate their kindness. They waited for me till my return home without eating, I’ll never forget the taste and warmness of  that soup.