Umwelt 店内「小さなあがたの森書房」コーナーに、新しく料理や食べ物の古書がたくさん並びました。
「あがたの森書房」店主の百瀬さんは、古い料理本を参考にお料理を作ることがよくあるそうです。「昔の料理本や雑誌の写真は、その色合いにごちそう感がある。見るからにカロリーたっぷりという印象があるのがいい」というお話が印象深かったので、今回のテーマは「食べもの・飲みもの」になりました。
例えば、上段中央の『料理の秘傳』は大正時代の料理本。さまざまな食材や料理の知恵が基本から応用までまとめられています。「ホワイトソースを拵へる注意」や「コロツケツトを揚げる火加減」など、今読んで役立ちそうな内容が随所に。
愉快なオノマトペも登場します ♪
それから、下段左『山菜記』カバーデザインは猪熊弦一郎によるものです。大胆な漢字のレイアウトと色の組み合わせが新鮮で、思わず手に取りました。
「食」という身近なものを手掛かりに、活字やイラストの雰囲気、紙質もあわせて楽しんでいただきたいと思います。そしてたまには古書を片手に、昔のレシピでお料理づくりというのも、何だか実験のようでおもしろいかもしれませんね。