Umwelt

Textiles & Objects

Ritornello from Yamagata vol.4

itori 大滝郁美さんの手織りの麻ハンカチ、新色がお店に届きました。

黒と水色の配色は夏のひんやりした朝を、濃いピンクと淡いグリーンの配色は眩しい昼間(または、なんとなく西瓜)をイメージして織っていただきました。

下の写真は、大滝さんがお気に入りの場所から撮ってくださった鳥海山と庄内平野の様子です。

遠くに見える雄大な山と吸い込まれそうな空。

大滝さんの周りにあるとても素敵な自然の景色が、透明感のある色調で大胆に切り取られています。

わたしは、itori の作品からも同様の印象を受けるのですが、もしかすると彼女の織りは、頭のなかに大切に仕舞ってあるスウェーデンや山形の純度の高い記憶の糸を、もう一度撚り合わせて生まれているのかもしれません。丁寧にすっきりと織られた布は、思わず触れたくなる魅力を放っています。

ウンベルトでは、これからも itori による季節の移ろいをテーマとした作品を展開していきます。次回の「山形からのリトルネロ」もお楽しみに。