Hornvarefabrikken(ホーンヴァレファブリッケン)の工房は、デンマークのユトランド半島にあります。ブランド名を日本語に訳すと「角製品工場」という意味です。
ウンベルトの開店時から、ここでつくられた角のジュエリーやショールピンをお取り扱いしているのですが、それは、かつてわたしが留学したデンマークの学校でクラスメイトだったサラが携わっているからです。お店を始める前の夏に、初めて工房とショップの見学をさせてほしいとお願いしたとき、彼女はとても喜んでくれました。
1935年にデンマークで生まれたHornvarefabrikkenは、長年にわたって角でできたスプーンやカップといった伝統的な道具を主につくってきました。そこに、2008年サラが加わったことで、角製ジュエリー部門が始まります。
こちらは、わたしが工房を訪ねたときの写真です。
工房内は広々としていて、数人の職人さんが黙々と仕事をこなしています。製品を販売するお店が併設されているので、例えばそこでピアスをお願いすると、その場でサラが金具を付けて最後の仕上げをしてくれたりもします。
ほかの方から聞いた話によると、彼女は毎朝6時には工房に来て作業をしているのだそうです。出会ったときから変わらずスレンダーでボーイッシュな印象で、自社のジュエリーのモデルもこなすサラは、実は4人の子どもを育てる母親でもあるので、早朝出勤の話には余計驚きました。
Hornvarefabrikkenのジュエリーやショールピンは、素材の持ち味を十分に引き出したシンプルなデザインと軽さが特徴的です。もの単体でもとても美しい色とかたちなのですが、身に付けることによって、それらはより一層引き立ちます。
ウンベルトでは、Hornvarefabrikkenの製品をこれからも大切に扱っていきたいと考えています。