デンマークに行くと、必ずと言ってよいほど訪れているのが、ルイジアナ美術館です。そこは、わたしがお世話になっているコペンハーゲン郊外のイェンス夫妻のお家から電車で15分くらいのところにあります。今回は買い付けの最終日に見に行こうと予定していました。
美術館の建物は、元々、デンマークの実業家の邸宅で、ルイジアナは奥さんの名前から付けられたそうです。
現在は『ARCTIC』(北極)という企画展が開催中です(2013.09.26〜2014.02.02)。
過去から現在まで、人々の想像力を刺激してやまない北極という場所についての歴史、芸術、文学、民俗学・人類学、自然科学など、領域を横断したさまざまな展示物によって会場は構成されています。
プロジェクターによって投影されたロマン主義絵画や、現代美術作品。また、探検隊が遭難するという歴史的な出来事をテーマとして、沈没船から発見されたカトラリーを使って当時の食卓風景を再現し、失われたものさえも想起させるような展示。あるいは、仄暗い空間にスピーカーを設置し、音響のみによって北極圏を身近に感じさせるサウンド・インスタレーションなどなど。。。
まさにわたしの想像力は刺激されっぱなしで、一日中いても飽きない充実した内容でした。
いま、ウンベルトでは、今回の展覧会ARCTICのポスターと、ゲルハルト・リヒター、ソフィ・カル、ジグマー・ポルケらによる作品のポストカードを取り扱っています。
以下、展覧会図録より。