Inatona

ウンベルト開店以来、野澤さんには一点ものの漆の器やエッグスタンドなどを作っていただいています。

わたしもお店を始める前から実際に家で使っているのですが、漆の器はお料理がとても映えますし、エッグスタンドには凛とした存在感があります。素朴でありながらも、かたちに独自性を感じさせる作品たちは、落ち着きのある野澤さんの人柄と、素材にじっくり向きあう姿勢から生み出されているのだなとお話を伺うたびに実感します。

ところで、今日何よりも印象的だったのは、「赤ちゃんが自宅兼店舗の居七十七にいることで、不思議とお店の雰囲気も変わって、お客さまもより和んでくださっているような気がします」とおっしゃったときの奥さまのうれしそうな表情です。そのとき、わたしもまた篠山に行きたいなと思いました。