Umwelt

Textiles & Objects

product design

年末だというのに、家の掃除機が壊れました。

青と黄色のポップなカラーリングで最新のものよりも三倍ぐらいの大きさですが、一〇年も使っていたのでとても愛着があります。当然、いつも居間に出していたのですが、(住んでいるほうの)平屋には似つかわしくないと周りからは不評でした…

現在、このメーカーの掃除機は小型化され、デザインも洗練されてしまい、SF映画に登場する旧世代のロボットのような佇まいはもうないのです。。。少し面影があっても、温かみがなくなり、とてもクールな印象です。

ところで、お店では昔の Braun のコーヒーミル、時計、ドライヤーなどを取り扱っており、それももう製造されていないドイツ製のものをなるべく集めるようにしています。これらの製品は、古いから良いというわけではありません。それとは逆に、古さをまったく感じさせないデザインなのです。

というのも、四年ほど前に大阪の美術館で開催された Braun の展覧会に行って、わたしは家電製品が持っている美しさをあらためて実感したのですが、この会社の製品(おもに一九六〇年代)は、アップル社のデザイン(理念)に多大な影響を与えているのです。五〇年前のプロダクトデザインが、最新のコンピュータとほぼ同じ外観だなんて驚きではないでしょうか。

いずれにせよ、掃除機を修理するか、それとも新しいものを買うかするまでは、箒を使わなければなりませんが。。。

こんな感じで大掃除ができたら楽しそうです!