Umwelt

Textiles & Objects

from Denmark to France

今回の買い付けではデンマークを車で横断した後に、フランスへと向かいました。

目的のひとつは、毎年リールで行われている大規模な蚤の市に行くためです。シャルル・ド・ゴール空港からTGVに乗ってリールを目指しました。

初めて訪れる街だったので早めに着きたかったのですが、飛行機と列車の乗り継ぎ時刻の関係で到着の予定が夜10時頃になってしまいました。

列車に乗り込んだときは夜8時くらいでもまだ明るく、車窓から見える晩夏の夕焼けを楽しむ余裕もありましたが、9時を過ぎる頃にはさすがに暗くなり始め…終着駅リールに到着したのは、どっぷり日も暮れたころでした。ひと足早く、秋の夜は釣瓶落としを実感。

デンマークから運んだ大きな荷物と、不安を抱えて駅の外へと出ました。すると、そこにはもう次の日の蚤の市に備えてたくさんの人が集まっており、まるで前夜祭のようでした。すこしほっとしたのも束の間、リールの駅は想像していたよりもかなり巨大で、駅前のホテルを予約していたものの、そこを見つけるのにこれまたひと苦労。フロントが閉まる寸前に、やっとたどり着くことができました。

蚤の市は2日間にわたって開かれますが、初日にはパレードやマラソン大会も行われます!

今春パリに引っ越した友人夫妻が、宿泊先のホテルまで迎えに来てくれたおかげで迷子にならずにすみましたが、どの通りにも数多くの露店が並んでいて、ただでさえ方向音痴のわたしは二度と同じ場所に戻れないのではと思い、とにかく必死で気に入ったものを買いました。そのため、買い付け中の写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました。。。

ふたつめの目的は、その彼らに会うことでした。旦那さんの実家であるリールの家やパリ市内にあるアパルトマンにも泊めてもらい、ずっと行きたかった博物館やいろいろな店舗をひたすら見て回りました。

日本人の彼女とは8年前にデンマークの学校で偶然知り合いました。生粋のフランス人である旦那さんは、とても素敵な古本屋さんに勤めています。手作り大好きな彼女と本の虫の彼、会うたびにふたりは愉快な話を聞かせてくれるので、わたしはいつもたくさんの刺激をもらっています。

ウンベルトでも、インテリアやクラフト関係の書籍を徐々に揃えていきたいなと考えています。