Umwelt

Textiles & Objects

Breakdown (William Orbit Stereo Odyssey)

店内壁際の「あがたの森のぼあい荘」による本棚を眺めながら「以前、図書館で働いていたもので」と伝えてくださったお客さま。亡くなったお父上が残されたコレクションについてうかがううち、自然とわたしも古いものに興味を持ったきっかけは父の趣味の延長線上というお話をしていました。

お客さまの穏やかでやさしい口調もあってか、(市場の価値などに全く関係なく)個人的に長年大切にされているものについてのエピソードには、どうしてこうも胸の奥が締めつけられるほど熱くなるのだろうと、お帰りになってからも考えています。どうかコレクションがよき場所に収まりますように。

いきなりですが、祖父母の家でずっと同じ場所にあったニッパーくん。最初から前脚は補修された状態でした。

弟のお気に入りだったのもあり、祖父母が亡くなって家を手放すというタイミングで、わたしのもとへやってきてからそばに置いています。(あまり頻繁には行いませんが)部屋の模様替えをするときは、まずこのニッパーくんの居場所づくりから始めます。

今回写真を撮るために初めてお店へ運んだのですが、途中歩きながら、祖父母との思い出がぽつぽつとよみがえってきました。

手触りを含め、ものにまつわる大切な記憶はこうして時に反芻しながら、ずっと忘れずにいたいと思っています。

ウィリアム・オービットはプロデューサーとして追っかけてた人物のひとり。アンビエント・ユニットのトーチ・ソングやソロの「ストレンジカーゴ」シリーズは愛聴盤でした。ベス・オートンのデビュー盤を買ったのもそれが理由。でも、マドンナの時はさすがにびっくりしたな。Rest in Peace, William Orbit.