Umwelt

Textiles & Objects

Ritornello from itori vol.25

Itori 大滝 郁美さんによる麻の手織りハンカチ、新作をお店に並べました。

New arrivals in Umwelt: ‘DAG’ handkerchiefs handwoven by Otaki Ikumi in Yamagata prefecture

大滝さんのお手紙によると、今回はいつもと違う糸を使ったものや、同じたて糸によこ糸だけ変えて変化をつけたりと、これまでとはことなる心持ちで取り組んでくださったとのこと。

わたしの買い付け中にお送りいただいたので、帰国後拝見するのを楽しみにしていました。お手紙のつづきにあった、それぞれのハンカチについての解説をご覧ください。

赤×紫のチェックハンカチ(morgon)

「こちらの紫の糸はラミーの糸を使いました。普段は全てリネンの糸で織っているのですが、以前染めていたラミーの糸があったので、リネンとラミーの組み合わせで織りました。 ラミーが入ったからか、不思議と滑らかな手触りになっています」。

茶色のチェックハンカチ(middag)

「かっちりしたチェックにしたかったのですが、暗くなりすぎないよう明るめの茶色(黄土色)と青を組み合わせました。織っていると、よこ糸に変化をつけたくなり、途中からサーモンピンクの糸にしてみました。たて糸は同じでも雰囲気が変わるので、よこ糸の変化でバリエーションが増えたらいいなと思いまし た」。

青チェックのハンカチ(natt)

「これまで使ったもので半端に余っていた糸を活用して織りました。 たて糸の組み合わせは糸の残量を計算しながら足りるかドキドキだったのですが、たて糸の黄色の糸はほぼ使い切ることができました。おかげでカラフルなたて糸になったので、よこ糸を青と生成りにしてトーンを落としました」。

今回のテーマ ‘DAG’ は、スウェーデン語で「日」を意味します。「織り」とともにある大滝さんの日々から紡がれたそれぞれのハンカチをウンベルト店内でお手にとっていただければ幸いです。