itori 大滝 郁美さんから晩秋の手織りハンカチが届きました。
New arrivals in Umwelt: ‘Late Autumn’ handkerchiefs handwoven by Otaki Ikumi in Yamagata prefecture 🍂
さっそくお手紙を紹介します ✉︎
秋の夕暮れをイメージしました。
最近は気がつけばあっという間に日が暮れてしまいます。
夕暮れ時は、太陽が濃いオレンジに光りその周りの雲がピンク色に染まり、だんだんと空が暗くなっていき、ほとんど沈みそうな太陽の最後の光と、濃紺の空のコントラストに目を奪われてしまいます。
太陽が沈んだその瞬間から、それまでのオレンジ色はさっと消え去り、空はどんどん暗くなっていて、気づけば帰り道は真っ暗になっています。
真っ暗になる前の、太陽が沈んだ直後の夕焼けの色のイメージを表現してみました。
私が好きな、秋の草の色です。
秋になるとそこら中にススキが出てきて、いつの間にこんなに伸びたのかと思うほど背が高くなっています。そして秋が来たなあと実感します。
そのススキに混じって、セイタカアワダチソウも負けじと黄色の群れとなって共生しています。
ススキの白に近い黄色と、セイタカアワダチソウの鮮やかな黄色、それに混ざって伸びている他の草の色の合わせが、私の思い描く秋の色そのもののような感じがします。
今回は意外とその色の雰囲気が織り込めたように感じて、私の中では今までの秋の色の中で一番気に入っています ✉︎
あわせて山形の風景写真もお送りくださいました。
お手紙にあった夕暮れどきの細かな描写を拝読して、ふいにエリック・ロメールの映画『緑の光線』を思い出しました(あれは夏の話ですが)。
この雄大で美しい自然のもと、大切に織り続けられている itori 大滝郁美さんの麻ハンカチをどうぞウンベルト店内にてご覧くださいませ。